私は今37歳です。ということは37年間生きていた、ということになります。

小学校から大学まで学校という組織の中で、そして卒業後は会社という組織の中で生きてきました。今考えると、自分が組織の中にどっぷり浸かっていた頃は、自分の幸福感が極端に低かったように思えます。かなり前に心理学の先生に言ったことですが、この37年間、自分のこれまでの学校生活、会社生活(約10社程)を振り返ると、自分はどうも組織の中でやっていけるような人間ではなさそうです。組織の中で働くことで、チームとして何か大きな物事を達成できるという利点があります。しかし、私の場合、組織に入ることで無用な人間関係のストレスや競争にさらされ、陰鬱とした気分で日々を過ごしていたのを覚えています。こんな気分だときっと健康にも悪影響を及ぼしていたでしょう。私の人生の中で、この組織に入ってよかった、と思える組織が思い当たらないのです。
組織を離れて活躍できないか?
組織になじめない人間は居場所がないのか、というと本当はあるのです。小中学生だったら適応指導教室やフリースクール、高校生だったら定時制や通信制、大学生だったら通信制や海外留学、社会人であれば、フリーランスで働いたり起業したりする道があります。しかし、レールの上を歩けない人間はいろいろ外から批判を浴びますね。ある時、私は「僕は組織の中で8時間働ける人間ではない」と言ったら、ある台湾人女性から「ダメじゃない!」と罵声を浴びせられました。このインターネットが発達した世の中でも、彼女にとっては8時間組織の中で働けない人間はダメなようです。まあ、世の中にはいろんな人がいます。
私は今通信制の大学で教員免許をとるために勉強しています。自分の力で全てやらないといけませんが、学費は非常に安く(年15~20万円)自力で賄える額です。自腹を切って学費を払う学生に怠け者はいないでしょう。また、スクーリングは年3回行くだけで良いのです。入試もありません。他者と無用な競争をする必要もないし、教師からガミガミ言われることもありません。余計なつまらないイベントや式典に参加する必要もないのです。まさに、非常に効率的でストレスフリーな学生生活を送れています。しかも電車・バスは学割がきく!
仕事も私はフリーランスに近い雇われ講師なので、拘束時間は週20時間以下です。それでもフリースクールの家賃を払い終えているので、贅沢しなければ十分生活できます。無用な職場の人間関係からくるストレスは皆無に等しく、平日の日中は自分の勉強をしたり、家事をしたり、外でコーヒーを飲みながら本を読むこともできます。
そう考えると、学校や会社でで血ヘドを吐くような思いをしている人は、一旦その所属している組織を離れてみると、新しい展開が開けるかもしれません。私も、以前は普通のサラリーマンとして活躍したかったのですが、それが自分には無理だということがわかったので、今こうしてフリースクール運営者と雇われ講師をやっています。というか、これで十分幸せなのです。
学校や会社という組織なしで生きることは、経験のない人にとっては非常に恐ろしいことのように思えます。学校や会社をやめるときの葛藤を想像してみてください。通常、ボロクソに叩かれたり脅されたりします。しかし、既存の学校から定時制・通信制へ、会社組織からフリーランスへ移行することで、私達の多くは日本人はかなり自由に生きられるのではないでしょうか。人間関係が必要なら、地域にいろんなサークルや団体がありますから、門を叩けばよいのです。
歴史的を見ると、人間は自由を戦いながら勝ち取ってきました。
私達日本人の中にも、「既存の常識」と戦うべき人が少なからずいるはずです。
組織を必要とする人は大勢いますし、全否定はしません。しかし、9月に不登校や自殺が増える傾向があることを考えると、大きな原因の1つに「組織」があるような気がします。学校や会社を絶対視せず、柔軟な生き方が可能な時代に私達は生きているのです。
2017年9月3日