なぜ今、夏休みの宿題を廃止する必要があるのか?

 

小中学校の夏季休暇(夏休み)には、学校は児童に宿題を出すべきではないと考えます。

第1に、夏休みは普段学校ができないような活動に児童を従事させることが望ましいと考えるからです。例えば、夏休みは、キャンプや海外旅行といった学期中ではできないような活動に時間を割くべきであり、「夏休みの宿題」という余計な軛(くびき)を子どもたちに課すべきではありません。日本の子どもたちは、夏休みの宿題について心配せずに、のびのびと長期休暇を楽しむ権利があると考えております。

第2に、現在の夏休みの宿題の一部、例えば自由研究や工作は、多くの家庭で8月の後半頃になってから親が肩代わりをしているという現状があります。こうなると、最早「宿題」の本来の意味を失っていると言っていいと思います。

第3に、夏休みの宿題が終わっていないことが、9月1日に子どもたちが登校することをためらわせる原因の1つとなっています。子どもたちの中には、どうしても計画を立てて大量の宿題をこなしていくことができない子もいます。しかし、宿題は学期中も十分与えられる上に不登校生の数も上昇傾向にあることから、夏休みまで宿題で子どもたちを苦悩させる必要はないと考えます。

第4に、欧米諸国の学校では、休暇は純粋な「休み」と位置づけられており、宿題などは基本ありません。国によってはあっても極わずかか、自主的に読書をするといった類のものです。それで諸外国の子どもたちの知性に何らかの問題が起きているかといえば、全くそんなことはありません。むしろ、子どもたちが普段できないことに時間を使えることで、視野が広がったり家族団欒の時間を持てたりできるのです。

第5に、どうしても夏休みに自主的に勉強したい子供がいる場合は、書店に多くの問題集が市販されているので自分に合ったものを購入すれば良いのです。中には、自分の学年以上の勉強を希望する子供がいれば、それは自主的にさせれば良く、休暇中の児童の学習にまで不必要に学校が介入する必要はないと考えます。

      以上、現在の福井県内の学校は学力向上にばかり目を向け、無用に子どもたちを忙しくさせており、ゆとり・暇の大切さを忘れてしまっているように思えます。学校(=スクール)のギリシャ語の「スコーレ」(=暇)が語源です。今こそ、夏休みの宿題を廃止し、子供たちを無用なストレスから解放することが、健全な青少年育成に資することと信じます。